2011年7月24日日曜日

ビートたけしが痩せた方法

LifeHackerの記事です。


********


「きれいになりたい」、「モテたい」、「やせたい」といったトピックを取り扱った記事を見つけると、仕事の合間なんかについついクリックして見てしまうものですが、最近読んだ『女につける薬』という、かなり昔(平成5年)に書かれたビートたけし氏の本の中でも言及されていたので、そちらをご紹介。

「きれいになりたい」という気持ちは分かるけど、「きれいになりたい」という気持ちよりも「どんなふうにきれいになりたい」のかについて考える方がよっぽど重要である、というところからこの話は始まり、その中にビートたけし氏が実践してヤセた、というダイエット方法が書いてあります。

意外にもシンプルすぎるその方法とは下記の通り。




オイラが前やってヤセたのは、10分食うのをガマンするだけ(という方法)。

ごはんが出てきたら、10分間「じいっと」見る。飯食わないで10分間じいっと見るんだ。そうすると、けっこう腹いっぱいになってくんだね。とにかく見ること。手ェつけない。

腹いっぱいだと感じる神経が胃から脳に伝わるまでには10分かかるんだ。だから、あー、もう腹いっぱいって思って箸を置いたんでは、もう手遅れなんだ。脳が満腹感を感じたときはもう腹はパンパンなんだから。

だからさ、オイラまず、食卓のものを1/4食って、そのあと10分待って、また1/4食ってね、そういうことやったの。だいたい半分食ったら、腹いっぱいになるね、これはホント。




人間の脳の視床下部と呼ばれるところには「食べなさい」という命令を出す「摂食中枢」と「食べるのをやめなさい」という命令を出す「満腹中枢」があります。摂取した栄養素が分解され、血中のグルコース(ブドウ糖)が増加すると、満腹中枢が刺激され、満腹感を感じるという構造です。

上記の引用にあるように、何かを口にしたという一片の情報が満腹中枢からの命令に変換されるまでには時差があるので、この時差を縮めることによって、食べる量をコントロールできます。このように、科学的なやり方ながらも、それに10分間じいっと食べ物をただ見るという、精神修行的要素を加えたダイエット方法です。

昼時の忙しい定食屋で、ランチを食べる前に10分間食べ物を見つめるのはかなりハードルが高い(というか絶対無理)という方も多いかと思います。しかし、「ヤセたい」という願望が自分の中のプライオリティとしてかなり高いのであれば、せわしない場所でご飯を食べるという習慣自体も、この機会に見直した方が良いかもしれません。

英語に「You are what you eat.」という「あなたという存在はあなたが食べているものそのものである」という意味のことわざがあります。この10分間の待機時間を「食べることについて考える」時間に当て、目の前に置かれた定食をじっくりと眺めながら「これが自分の躰になるのか」と思ってみると、食事という行為そのものを違う視点から捉えられるようになるかもしれません。



*********